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新湊曳山祭り
放生津八幡宮 築山行事
築山は、新湊曳山の巡行の翌日 10月2日の昼間だけ飾られます(早朝に飾り付けられ、日没前に撤去)。放生津八幡宮 境内の古松を背景として、その前に西面して作られます。上段の唐破風神殿の屋根に主神の姥神(俗称・オンババ)があたかも天上から舞い降りたように立ち、下段の四隅には「多聞天(北)」「持国天(東)」「増長天(南)」「広目天(西)」の四天王を配し、ほかに客分として客人(まろうど)などが飾られます。人形の面は、室町時代から桃山時代に製作されたものです。
古代信仰では、神は海上または天上から祭礼に迎えるものとされていました。この八幡宮の築山では、9月30日午後5時に海から御祖神(みおやのかみ)を迎えます。固定され動かない築山が動く曳山に発展したと推定され、曳山の原形の形態および古代祭祀の形式を知る上で貴重な民俗文化財とされ、「放生津八幡宮築山行事」の名称で富山県指定無形民俗文化財になっています。越中には古来、3つの築山行事「石動山の伊須流伎比古神社」「二上山の射水神社」「放生津八幡宮」があり、主神の形体から「手なし」「足なし」「目なし」と呼ばれていました。現在では、石動山の伊須流伎比古神社の築山行事が廃絶となっているため富山県内では「二上射水神社の築山行事(4月23日)」と「放生津八幡宮の築山行事」の二つだけとなっています。
新湊曳山祭りの築山(写真:2010年10月2日撮影)
築山行事前日(10月1日)の築山(写真:2009年10月1日撮影)
築山の人形の写真
放生津八幡宮の拝殿では、10月2日の午前中に放生津八幡宮 築山行事の神事として「秋の例大祭と放生会」が行われます。
9時45分頃に社務所前から神官や氏子などの行列が出発します。行列はゆっくりと進み、10時頃に拝殿へ昇殿します。例大祭が始まると、「祝詞奏上」「御祓い」「献餞(けんせん)」「拝礼」「乙女の舞」「浦安の舞」「放生の舞」「放生会」などが執り行われます。放生津八幡宮での放生会は、祭壇に注連縄に御幣をつけた水鉢に入れた魚と鳥の入った鳥籠を供え、祭式を行います。その後、魚と鳥を放します。
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