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白花系の高山植物
モウセンゴケ
モウセンゴケは、モウセンゴケ科モウセンゴケ属の種子植物です。
学名:Drosera rotundifolia L.、和名:モウセンゴケ(毛氈苔)
食虫植物の一種で、葉にある粘毛から粘液を分泌して虫を捕獲します。北半球の高山や寒地に広く分布し、日本では北海道から九州まで湿地帯に自生し、立山では弥陀ヶ原で見られます。
背の低い草で、茎はごく短く、地面から葉を放射状に出します。葉にははっきりした葉柄があり、葉身はほぼ円形で、一面に長い毛があり、その先端から甘い香りのする粘液を出します。この粘液に釣られるなどしてやってきた虫がくっつくと、粘毛と葉がそれを包むように曲がり、虫を消化吸収し栄養とします。日当たりのよい場所に育つものでは、粘毛は赤く色づき、一面に生育している場所では毛氈を敷いたように見えることから「毛氈苔」の名前が付けられています。
6月から8月に花をつけ、花は白い花びらが5枚です。茎の中心から花柄を伸ばし、花柄は先端が渦巻のように丸まり、その巻きの外側に花をつけ、花が咲くにつれ真っ直ぐになります。
モウセンゴケの群落(写真:2012年8月9日、弥陀ヶ原にて撮影)
モウセンゴケの葉(写真:2012年8月9日、弥陀ヶ原にて撮影)
モウセンゴケとワタスゲの綿毛(写真:2012年8月9日、弥陀ヶ原にて撮影)
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