いこまいけ高岡 立山の高山植物
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ネバリノギラン


 ネバリノギランは、キンコウカ科ソクシンラン属の高山植物(多年草)です。以前はユリ科に分類されていました。学名:Aletris foliata、和名:ネバリノギラン(粘芒蘭)
 北海道と本州中部地方以北および四国と九州の標高の高い山(四国では石鎚山と東赤石山、九州では九重山と阿蘇山などに自生)に分布し、山地から高山帯の湿った草地に生育する日本固有種です。
 花期は4月から7月で標高の高い立山周辺では7月から8月に花が咲きます。地面に近い根出葉の間から高さ20cmから40cmになる花茎を伸ばし、花茎には小型の葉があります。花茎に総状花序をつけ、20個程の花がつきます。花には披針形の苞があり、短い花柄があり、花被は黄緑色です。花と茎に粘着性があり、触るとネバネバします。植物を傷めない程度に優しく触ると楽しいです。ただし触った後、指にネバネバが残るので拭き取るのが大変(水洗いもしくはウェットティッシュが必要)です。
 
ネバリノギラン(写真:2014年9月2日 太郎平から薬師峠キャンプ場への登山道にて撮影)
ネバリノギラン
 

 
ネバリノギランの花(写真:2014年9月2日撮影)、写真は枯れた状態ですが、実際の花は薄緑色で、花の形としては写真のこんな形で花が咲いています。
ネバリノギランの花
 
ネバリノギランの葉(写真:2014年9月2日撮影)、根出葉
ネバリノギランの葉
 
2016年8月立山室堂平で見たネバリノギラン(写真:2016年8月13日14時12分撮影)、みくりが池から室堂ターミナルへの間にて
2016年8月立山室堂平で見たネバリノギラン
 

 
立山 高山植物図鑑
花の色別: 白花系黄花系青花系赤花系黒や橙色や黄緑色
花の種類別: キク科キンポウゲ科セリ科ツツジ科バラ科ユリ科リンドウ科
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