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日本の人物
佐野源左衛門
佐野源左衛門常世(さの げんざえもん じょうよ)は、能の謡曲「鉢木」の登場する武士です。鉢木のストーリーは、佐野(現在の群馬県高崎市上佐野町)に住む貧しい年老いた武士であった佐野源左衛門尉常世の家に、ある雪の夜、旅の僧が一夜の宿を求めます。貧しい佐野源左衛門は粟飯を出し、薪がないからといって大事にしていた鉢植えの木の「梅、桜、松」を切って焚き、精一杯のもてなしをします。源左衛門は僧を相手に「一族の横領により落ちぶれてはいるが、一旦緩急あらばいち早く鎌倉に駆け付け命懸けで戦う所存である」と語りました。その後鎌倉から召集があり、常世は一番に駆け付け、あの時の僧が実は前執権・北条時頼だったことを知ります。時頼は源左衛門に礼を言い、言葉に偽りがなかったのを誉めて恩賞を与えました。この謡曲は、武士道を讃えるものとして江戸時代には非常に好まれました。
高岡御車山 御馬出町 本座
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