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富山県の曳山
曳山の意匠
曳山の多くは、江戸時代から明治時代に作られたものです。当然のことながら装飾も当時の時代背景を反映し、江戸時代には中国の故事を引用したものが多く、明治時代に入ると日本の古代に活躍した人や神話上の人物の装飾が多く登場します。実際に曳山を見ても彩色や彫刻の素晴らしさは理解できるものの「このおじさんは誰?」ってことが数多くあります。
かく言う私も、富山県の曳山祭りに興味を持つまでは全くのド素人でした。まぁ、今でもそんなに進歩していませんが・・・。全国的に見れば、マイナーな富山県のせいかインターネット上でも情報は限られます。そんな中では「雄峯閣」がかなり役立ちます。また、書籍としては「富山県の曳山(富山県郷土史会、昭和51年)」「高岡御車山祭 日本の文化財(金丸明義、平成6年)」「城端曳山史(城端町、昭和53年)」「八尾曳山史(橋爪辰男、昭和40年)」「新湊の曳山(新湊市教育委員会、昭和56年)」「四十物町曳山物語(橋詰博一、平成15年)」などが参考となります。これらの本は、図書館で見ることが出来ます。
そんなわけで曳山装飾の意匠(デザイン)を調べてみました。なお個人的に調べているため、富山県下全ての曳山を見物するのが難しいので完全な資料でなく、写真も腕が伴わないので角度が悪いとかピントが甘いなどなど満足できるものではありません。
飲中八仙歌(いんちゅう はっせんか):杜甫の漢詩「飲中八仙歌」の略称です。杜甫が八仙人に因んで戯れに当代の名だたる酒客八人を選び、漢詩に歌ったものです。
賀知章、
汝陽王李璡、
李適之、
崔宗之、
蘇晋、
李白、
張旭、
焦遂
中国二十四孝:中国において後世の模範となる孝行が特に優れた人物24名を取り上げた故事。儒教思想が重んじられた江戸時代の日本においても寺子屋の教材になるなど庶民に広く親しまれました。
陸績、
田真兄弟、
剡子、
蔡順、
閔子騫、
黄香、
呉猛、
楊香、
張孝兄弟、
丁蘭、
王裒、
王祥、
姜詩、
孟宗、
郭巨、
董永、
舜王、
漢文帝、
山谷、
庾黔婁、
朱壽昌、
曾参、
唐夫人、
老莱子
仙人:中国の道教に出てくる人物で、山奥や仙島や天上などの仙郷に暮らし、仙術を操り、不老不死を得たとされます。
中国八仙:
張果老、
呂洞賓、
李鉄拐、
鐘離権、
韓湘子、
曹国舅、
藍采和、
何仙姑
他の仙人:
馬師皇、
蝦蟇仙人、
伯陽、
郝大通、
菊慈童、
琴高、
黄安、
黄石公、
黄初平、
王子喬、
林霊素、
劉晨・阮肇、
西王母、
沈羲・賈氏、
蕭史、
董奉、
張九哥
中国の人物:
神農、
堯王、
許由、
巣父、
周武王、
周文王、
太公望(呂尚)、
孔子、
曾子、
顔回、
老子、
荘子、
張良、
樊噲、
漢武帝、
桓帝、
劉備、
関羽、
張飛、
諸葛亮孔明、
周倉、
竹林の七賢、
陶淵明、
白居易、
林和靖、
司馬温公、
鄭成功
日本の神話:
天の岩戸、
アマテラス(天照大神)、
アメノウズメ(天宇受売命)、
イザナギ(伊邪那岐)、
イザナミ(伊邪那美)、
スサノオ(素盞嗚尊)、
タヂカラオ(天手力男神)、
ヤマトタケル(日本武尊)、
神武天皇、
神功皇后、
応神天皇、
武内宿禰
日本の人物:
浦島太郎、
役の行者、
久米仙人、
大伴家持、
小野小町、
深草少将、
在原業平、
菅原道真、
金太郎(坂田金時)、
和泉式部、
弁慶、
佐野源左衛門、
楠木正成、
越後獅子
七福神、神さま、仏さま:
弁財天、
毘沙門天、
恵比寿、
大黒天、
福禄寿、
布袋和尚、
寿老人、
釈迦、
尉と姥、
住吉明神、
猩々
動物:
干支、
霊獣・霊鳥
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