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Mk-41 垂直発射型ミサイル発射装置
海上自衛隊の護衛艦に装備されているMk-41 垂直発射型ミサイル発射装置は、対空防御(航空機や対艦ミサイル)と対潜水艦戦の中核を担う最新鋭のミサイル垂直発射装置(VLS = Vertical Launching System)です。この垂直発射型ミサイル発射装置からは、対空ミサイルとして「ESSM(発展型シースパローミサイル)」および対潜水艦用ミサイル「VLA(垂直発射アスロック)」の2種類のミサイルが発射可能です。
対空ミサイルの発展型シースパローミサイル(ESSM = Evolved Sea Sparrow Missile, RIM-162)は、セルと呼ばれる蓋1枚の中に4発格納されており、垂直に発射後、FCS-3型レーダーシステムの誘導とミサイル自らの索敵により、敵航空機もしくは敵ミサイルを撃破します。
対潜水艦用ミサイルの垂直発射アスロック(VLA = RUM-139 VL-ASROC (Anti Submarine ROCket))は、セル1枚に1発格納されており、敵潜水艦探知方向へ発射後、空中でロケットモーターを分離し、弾頭部である短魚雷がパラシュートにより海面に着水します。着水後は短魚雷が自ら捜索探知しながら潜水艦を追尾し撃破します。
Mk-41 垂直発射型ミサイル発射装置(写真:2012年6月3日撮影)、護衛艦 ひゅうがにて
垂直発射装置 MK41(機側)安全守則のプレート
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垂直発射装置 MK41(機側)安全守則
- 関係者以外は、ランチャー上部に上がるな。
- ランチャー上部で作業するときは
- VLS機器室に「垂直発射装置内立入中」の標識札を掲示せよ。
- LOCAL STATUS パネルのCONTROL スイッチを「LOCAL」 POWERSTRIKE DOWN スイッチを「OFF」とし、キーを抜いて本人が保管せよ。
- VLSキャニスタの揚降弾作業をするときは
- 関連各所と連絡を密にせよ。
- ストライクダウンモードとし、「SAFETY OBSERVER SWITCH」に配員せよ。
- セルまたはアップテイクハッチを開けるときは、危険区域に人がいないことを確かめよ。
- 発射警報が鳴ったならば、安全な場所に退避せよ。
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ヘリコプター搭載護衛艦 いせ、Mk-41 垂直発射型ミサイル発射装置(写真:2016年7月23日13時07分撮影)
「これは珍しいよ~」と警備の隊員さんが言ってました(写真:2016年7月23日13時05分撮影)、セルの蓋が開いている状態が珍しいだけでなく、アスロック・ミサイル発射後の破れた膜まで見られました。直前に訓練で試射したので、このような状態との事でした。
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