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高性能20mm機関砲(ファランクスCIWS)
海上自衛隊の護衛艦に装備されている高性能20mm機関砲は、アメリカのレイセオン・システムズ社製の艦載近距離防空システム(CIWS = Close In Weapon System、シウスもしくはシーウスと発音)である「ファランクス (Phalanx)」が利用されています。6銃身のゼネラル・エレクトリック社製 20mmガトリング砲M61A1 を用い、捜索・追跡レーダーと火器管制システムを一体化した対艦ミサイルからの防御を主目的とした完全自動の防空システムです。「ファランクス」という名前は、古代ギリシアで用いられた重装歩兵の密集陣形に由来しています。近年では、20mmと破壊力が乏しい、弾薬の消費が早い、至近距離での迎撃しか出来ないなどの理由で遠距離での迎撃に向いた赤外線誘導ミサイルを使用したCIWS(RAM)の導入が検討されています。
ファランクスは、1980年にミッドウェイ級航空母艦「コーラル・シー」に搭載されたのを皮切りに殆どのアメリカ海軍艦艇に装備されました。日本では、海上自衛隊の護衛艦 くらま(1981年3月就航、しらね型護衛艦の2番艦)が最初に搭載され、護衛艦の標準装備となっています。
高性能20mm機関砲(写真:2012年6月3日撮影)、ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうがにて
護衛艦じんつうに装備されている高性能20mm機関砲(写真:2008年5月10日撮影)
高性能20mm機関砲 各構成部の写真
高性能20mm機関砲(ファランクス)性能諸元(ブロック 0 バージョン)
- 用途:対艦攻撃ミサイルに対する最終防御
- 発射速度:毎分約3000発
- 最大射程:約12000ヤード(約11キロメートル)
- 有効射程:約2000ヤード(約1800メートル)
- 準備弾数:ドラム内に980発
海上自衛隊の護衛艦に搭載されている高性能20mm機関砲
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