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62口径76ミリ速射砲
62口径76mm速射砲(オート・メラーラ 76mm砲、OTO-MELARA 76/62-Mod.7 Automatic Gun Mounting)は、イタリアのOTOメララ社(現OTOプレダ社)が開発したものを日本(日本製鋼所(JSW))でライセンス生産したものです。世界各国の海軍で使用されている標準的な速射砲です。対空・対艦・対地攻撃と多目的に利用できます。1分間に80発の速射性能があり、砲身は水冷式になっています。弾丸には、着信信管とVT信管(電波を出し攻撃対象の近接で爆発させる)の2種類が利用できます。射撃指揮装置と連動した全自動遠隔照準になっています。
海上自衛隊では、護衛艦、うらが型掃海母艦、はやぶさ型ミサイル艇、訓練支援艦などの主要武装として装備されています。従来の丸型の砲等に対して、最近ではレーダー反射断面積を抑えステルス化された砲塔が開発され、はやぶさ型ミサイル艇に直線的な新しい砲塔が採用されています。
62口径76ミリ速射砲(2008年5月10日撮影、護衛艦じんつう)
ステルス性能を向上させた「ミサイル艇 はやぶさ」の62口径76ミリ速射砲(写真:2010年7月18日 七尾港祭りにて撮影)
62口径76ミリ速射砲の詳細写真
62口径76mm速射砲 性能諸元
- 砲弾:76mm×900mm
- 口径:76mm口径(砲弾の直径) / 62口径長(砲身長の実測値を口径の値で割った数字、62口径76ミリ速射砲の場合は 4,712mm(砲身長の実測値)÷76mm(砲弾の直径) = 62となります。)
- 銃砲身:単装
- 初速:925m/秒
- 射撃速度:80発/分(最新型では100発/分の発射が可能)
- 最大射程:16300m、最大射高:11100m
- 操縦方法:全自動
- 旋回速度:60°/秒
- 俯抑範囲:-15°~+85°
- 操作員:3名(砲塔内は無人)
- 全重量:7160kg
- 弾薬重量:着発信管12.36kg、VT信管12.33kg
- 搭載弾薬数:防衛機密のため非公開(砲塔下部に約80発の砲弾搭載可能)
海上自衛隊の自衛艦に搭載される62口径 76mm速射砲
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