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アスロック発射機
アスロック発射機(アスロックランチャー、ASROC launcher)は、艦載用対潜ミサイル「アスロック(ASROC = Anti Submarine ROCket)」を発射し、遠距離の水中に潜む敵潜水艦を攻撃・撃沈するための対潜兵器です。日本やアメリカをはじめとした西側諸国の海軍の多くの艦船に搭載されています。このアスロック発射機には、魚雷(アスロック)を装填するための「セル」と呼ばれる区画が8個あり、魚雷を8発装填することができます。8連装で2連装単位で4分割され(上下で一組となる4セット)それぞれ上下角度(仰角)を変えることが出来ます。アスロックは、短魚雷の後方に飛翔用ロケットを取り付けた構造をしています。発射の際は、セル前側の観音開きのドアが開き、発射レール(線路)が伸長し、魚雷を発射します。8発全て撃ち尽くした後は、ランチャー後方の弾薬庫(アスロック弾庫)から魚雷を補充します。アスロック発射機から発射された艦載用対潜ミサイルのアスロックは、空中を放物線状に飛翔し目標海面上空でパラシュートを開き、海面に着水し、水中の潜水艦を探知・攻撃します。使用可能な魚雷は、Mk-44、Mk-46、73式魚雷となっています。
アスロック発射機(写真:2007年8月2日 護衛艦あぶくま にて撮影)
側面から見たアスロック発射機(写真:2008年8月3日 汎用護衛艦はまゆき にて撮影)
74式アスロック8連装発射機 諸元
- 長さ:5.0メートル
- 高さ:4.6メートル
- 幅:4.0メートル
- 重量:23トン
- 旋回可能範囲:180°
- 俯抑可能範囲:-3°~+85°
- 操作人員:3名
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艦載用対潜ミサイル「アスロック」性能諸元
- 全長:2.5メートル
- 直径:30センチメートル
- 重量:450kg
- 有効射程:9km
- 空中速力:マッハ1
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アスロック発射機の詳細写真
海上自衛隊の護衛艦に搭載されるアスロック発射機
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