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ベニバナイチゴ


 ベニバナイチゴは、バラ科キイチゴ属の高山植物(落葉低木)です。学名:Rubus vernus、和名:ベニバナイチゴ(紅花苺)
 日本特産で、北海道西南部、本州中北部に分布し、亜高山帯から高山帯に自生しています。茎は高さ1〜1.5mになり、全体に刺はありません。葉は軟毛がある柄をもって茎に互生しています。葉は3枚の小葉からなる複葉ですが、茎の下部の葉は単葉で3裂する場合があります。頂小葉はひし状広倒卵形で、長さ幅ともに3〜7cm、側小葉は卵形になり、縁は重鋸歯になります。葉の両面と葉裏の脈腋に毛があります。花期は6月から7月。花は枝先に径2〜3cmで濃紅色の5弁花を1個付け、長さ3-6cmの小花柄の先に付いて下に傾いて咲きます。花後、果実は球形または円錐形になって黄紅色に熟します。実は食べられますが、酸っぱい系の味で苦味があり、あまり美味しくないそうです。
 
ベニバナイチゴの花(写真:2011年7月14日 奥大日岳への登山道にて撮影)
ベニバナイチゴ
 

 
ベニバナイチゴの木(写真:2011年7月14日 奥大日岳への登山道にて撮影)
ベニバナイチゴの木
 
枯れたベニバナイチゴの花(写真:2016年7月12日6時03分撮影)、剱岳・早月尾根の2400m地点から2600m地点にて
枯れたベニバナイチゴの花
 
ベニバナイチゴの実の赤ちゃん(写真:2016年7月11日13時35分撮影)、剱岳・早月尾根の三等三角点「気和平」から避難小屋跡の間にて
ベニバナイチゴの実の赤ちゃん
 
イチゴの形になってきたけど、まだまだ青いです。(写真:2016年7月11日14時07分撮影)、剱岳・早月尾根の2000m地点から登山道が広くなった場所にて
イチゴの形になってきた
 
ベニバナイチゴの実(写真:2014年9月2日 薬師岳への登山道(五光岩ベンチ太郎平小屋)にて撮影)
ベニバナイチゴの実
 
ベニバナイチゴの葉
ベニバナイチゴの葉
 

 
立山 高山植物図鑑
花の色別: 白花系黄花系青花系赤花系黒や橙色や黄緑色
花の種類別: キク科キンポウゲ科セリ科ツツジ科バラ科ユリ科リンドウ科
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