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瑞龍寺
瑞龍寺 仏殿
瑞龍寺の仏殿(ぶつでん)は、国宝(平成9年国宝指定)です。棟札が残っており、山上善右衛門嘉広によって1659年(万治2年)に建立されたことが判っています。仏殿で特筆すべき点は、屋根です。鉛板で葺かれた屋根は、全国的に見ても石川県金沢市にある金沢城の石川門とここ瑞龍寺の仏殿だけです。
上層軒組は、三手先の詰組とし、整然と配列された扇捶等共に禅宗様式建築の純粋な形式を表現したものです。堂内は、高い天井に真っ直ぐ伸びた柱、天井には優雅な曲線をもつエビ虹梁などあります。また、床一面の戸室石(または医王石、金沢市近郊にある戸室山・キゴ山周辺で産出する斜方輝石角閃安山岩)の四半敷き、須弥壇及び木階の精巧な細工なども見ものです。
仏像は、約300年前に中国から伝来したもので、本尊の釈迦如来、脇仏の文殊菩薩・普賢菩薩の三尊が安置されています。天蓋も当時のもので、蓮の繊維と絹で織られたものと云われています。
白い鉛屋根が美しい瑞龍寺仏殿(写真:2009年5月1日 午前9時頃 撮影)
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