いこまいけ高岡 立山の高山植物
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エンレイソウ


エンレイソウは、ユリ科エンレイソウ属の多年草(有毒植物)です。
エンレイソウの実
学名:Trillium smallii、和名:エンレイソウ(延齢草)
北海道、本州、四国、九州に分布し、低地や山林のやや湿った場所に自生しています。太く短い根茎から、高さ20センチメートルから50センチメートルの茎が一本伸び、その先端に3枚の葉を輪生します。葉は葉柄を持たず、茎から直接葉が出ます。葉の形状は丸みを帯びたひし形で、直径は10センチメートルから20センチメートルくらいになります。エンレイソウの花期は4月から6月です。3枚の葉の中心から短い花柄が伸び、小さな花をつけます。花は、花弁がなく、3枚の緑色または濃紫色のがく片を持ち、横向きに咲きます。実は黒く熟し食べることが出来ます。根茎は、中国では「延齢草根」と呼ばれ、胃腸薬や催吐剤などの薬草として古くから利用されてきました。なお、根茎にサポニンなどの有毒成分を含んでおり、摂取し過ぎると嘔吐や下痢などの中毒症状を起こします。
 

 
エンレイソウ(写真:2011年8月16日、雷殿分岐から立山黒部アルペンルート立山ロープウェイ・黒部平駅への登山道にて撮影)
エンレイソウ
 
エンレイソウの実(写真:2016年7月11日13時51分撮影)、剱岳・早月尾根の避難小屋跡から2000m地点の間にて
エンレイソウの実
 
エンレイソウの葉
エンレイソウの葉
 
早月尾根で見たエンレイソウの葉(写真:2016年7月11日13時51分撮影)、剱岳・早月尾根の避難小屋跡から2000m地点の間にて
早月尾根で見たエンレイソウの葉
 

 
立山 高山植物図鑑
花の色別: 白花系黄花系青花系赤花系黒や橙色や黄緑色
花の種類別: キク科キンポウゲ科セリ科ツツジ科バラ科ユリ科リンドウ科
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