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2015年4月18日、春、天狗平から雪の大谷、そして室堂で雷鳥探し
2015年、山シーズンの第1回目です。4月16日に立山黒部アルペンルートが全線開通し、最初の土曜日である4月18日に行きました。今回は、晴れ男と定評のカメラ友達のSKさんとの二人での山行きでした。高原バスを天狗平で途中下車し、天狗平の雪原を歩き、SKさんの神通力で、お天気に恵まれ、大日連山、剱岳、別山、真砂岳、立山(雄山、大汝山、富士の折立)、浄土山と雪景色の山岳パノラマを満喫できました。そして、積雪19メートルの雪の大谷を歩き、室堂へ到着。室堂も一面の雪景色。目的は「白い雷鳥」です。昨年も「スンズラ、雪の大谷を上から眺め天狗平へ、そして再び室堂平へ(2014年4月26日)」と題して、ほぼ同じルートを歩いたのですが、そのときは雷鳥を見られず・・・。さて、今年はどうでしょうか~。
天狗平からの眺めは絶景(写真:2015年4月18日9時03分撮影)
天狗平から室堂平地図、今回の雪中ハイキングで実際に歩いたルートです。
天狗平から雪の大谷、そして室堂で雷鳥探しでのルート上のポイント
2015年4月18日 天狗平から雪の大谷、そして室堂で雷鳥探し 登山記録 始まり・・・
ケーブルカー立山駅に6時集合だったが、4時30分に起床、多少遅れ気味で立山駅に到着。SKさんは向野の桜(南砺市城端地区)の写真を撮るということで6時半くらいに。時刻表では始発ケーブルカーは7時00分でしたが、凄い客数で、臨時便が2本となり、6時40分が始発でした。6時の時点で、切符降り場は4重くらいの長蛇の列でした、去年こんなに居たか?北陸新幹線のおかげ・・・。
切符を買うのに15分くらい並びました。6時50分発のケーブルカーとなりました。駅構内で、燕が飛ぶのを見ながら、パンを食べて、売店を見物し、時間つぶし。立山ケーブルカーに乗り、7時前には美女平駅へ到着。室堂直行の臨時バスが有ったのですが、我々は天狗平で途中下車するので定期バスにしか乗れません、そのバスが7時40分発なので、美女平で40分待ち。当然、カメラを抱えてウロチョロ。なお、途中下車の人は、最初にバスに乗り込むので必ず最前列の座席に座れます。これ大事なポイント、雪の大谷の時期だと、車道はずっと雪の壁なので、景色を見られるのは前方シートか最後尾だけです。
美女平駅前から続くアルペンルートの車道、雪の壁(写真:2015年4月18日7時12分撮影)
8時20分に天狗平着。さすがに標高 2309メートル、晴れているけどかなり寒いです。結構な数のお客さんが途中下車、皆さん山スキーやスノーボードでした。天狗平山荘が大繁盛、天狗平から美松を経て弥陀ヶ原へ滑り降りるのが人気らしいです。
準備をして、8時35分に行動開始。意味も無く天狗平山荘の見物に行く。そして、雪の状態を確認し、アイゼン装着(10本爪の簡易アイゼン)です。夜の冷え込みが厳しかったので、全く沈まない!カンジキを持って来ましたが不要だったです。まぁ、去年も全然使わなかったし、基本的に雪の締まった春山(室堂周辺を歩く程度なら)だと要らないかもね。
アルペンルート全線開通後、最初の土曜日で朝一番と言うことで、モノ好きは我々二人しかおらず、天狗平の雪原には足跡も無く、処女地?って感じでした。とりあえず、ソーメン滝を見ようと天狗平の北縁をめざして歩きました。「積雪に滝」のため良く判らず・・・。崖なので、雪の踏み抜きに注意。どうも、バスの中で飲んだワインが効いてきたようで、かなりシンドイ。立山連峰は完全逆光だけど、山肌がいい感じです。剱岳も見えています、ちょっと水蒸気か黄砂の影響でモヤっとしてるのが難点でした。
天狗平の雪原と立山連峰(写真:2015年4月18日8時46分撮影)
天狗平から眺めた春の剱岳(写真:2015年4月18日9時48分撮影)
天狗平の雪原を歩き、アルペンルートの車道に近づきます。細い丸太の棒が立てられており、雪の壁に注意です。バスの屋根よりも高い雪の壁なので、近づき過ぎると壁が崩れて危険です。丸い雪山が車道の横に点々とあり、除雪車が吐き出した雪が小山になっているようです。この雪山の上から、アルペンルートの高原バスをパチリ。
天狗平付近を走る高原バス(写真:2015年4月18日9時48分撮影)
9時57分に雪の大谷の終点?となっているパノラマ広場に到着。ここからは雪の壁を見上げながら、車道を歩きます。室堂から普通に歩く時は、雪の大谷の車道を歩き、帰りは「パノラマロード」と名付けられている雪の道を歩いて帰ると美しい立山の山並みを眺められます。
雪の大谷は去年(2014年)も来ましたが積雪が少なく15メートル、今年の雪の大谷は 19メートルなので、期待に胸を膨らませて、突撃。
2015年、雪の大谷(写真:2015年4月18日10時13分撮影)
大谷の名前に違わず、風の通り道となっており、ビュンビュンと強風が吹きつけてました。晴れているけど、積もった雪が飛ばされ、氷の小粒がガンガン飛んできて、チョット痛い・・・。カメラもビチャビチャ・・・。一応、カメラは防塵防滴仕様だけど、レンズはそうじゃなく、出来れば濡らしたくない。見上げると首が痛くなるほど、絶壁の雪、バスが通るシーンを撮ろうと少し粘り、パチリ。寒い、人多過ぎ。10時40分に室堂ターミナルへ到着。トイレをして休憩。
11時06分に室堂ターミナルを出発し、室堂平散策開始。お日様が高くなり、雷鳥は無理かもと言いつつも、室堂平での行動は、ひたすら雷鳥です。とりあえず、みくりが池を目指して歩きました。雷鳥保護エリアをじっくり見ながら歩きましたが、全然居ません。みくりが池と立山の写真をパチリ。
みくりが池と立山連峰(写真:2015年4月18日11時29分撮影)、みくりが池は雪に覆われて良く判りませんが、写真中央の白い場所です。
今回も雷鳥に逢えないかもと不安になりながら、いつもの場所を目指して歩きます。途中で大砲レンズを持ったおじさんに「雷鳥いました?」って聞くと、いつもの場所に番(つがい)がいると教えてもらい、一安心。テクテクと道なき雪原を歩いて、いつもの場所に11時52分に到着。雷鳥がいる証拠に、カメラマンの集団。ハイマツを覗くと、オス雷鳥がいました、程なくしてメス雷鳥も登場。4月中旬ということで、まさしく白い雷鳥です。オス雷鳥は、頭と首に夏毛が出始めの状態。メス雷鳥は完全な純白。写真的には、オス雷鳥ですね。
春先の雷鳥は、食べ物を求めて、ハイマツの出ている場所に集まるといわれているので、周辺のハイマツが露出している場所を見てまわりましたが、結局雷鳥がいたのはこのポイントだけでした。ちょっと気になったのは、私も反省しなければいけませんが見物のマナーですね。雪が解けて、高山植物が出ている場所に立つ人やハイマツの枝先まで足を踏みいれる人・・・。近い将来、ハイマツや高山植物が枯れて、雷鳥を見られなくなりそうです。
雷鳥のペア(写真:2015年4月18日13時35分撮影)
延々と写真を撮り続け(750枚)、この場所を離れたのは14時00分。エンマ台展望台で大日連山を見て、みくりが池の北側の散策道を歩きます。このあたりも、良い感じでハイマツが露出しているのですが、雷鳥の気配なし。そして定点撮影ポイントのみどりが池へ14時32分到着。もちろん雪に覆われて池のイの字も感じられません。全くの雪原です。
2015年4月18日、みどりが池(写真:2015年4月18日14時32分撮影)
みどりが池周辺でもハイマツを見て歩きましたが雷鳥は見られず。テクテク歩き、立山室堂山荘を目指します。みどりが池から歩くと、室堂山荘の手前に急坂があります。夏道も急ですが、積雪期でも充分なキツイ登りです。午前中はワインの飲みすぎで歩けないのだと考えていましたが、どうやら冬場のトレーニング不足で体がナマッたようです。
国指定重要文化財 立山室堂(写真:2015年4月18日14時57分撮影)
雪の大谷では去年より4メートル多い積雪でしたが、立山室堂を覆う雪の量は去年と同じ程度ですね。立山室堂山荘の裏から眺める立山が素晴らしいので、チョット休憩。SKさんは写真を撮りに行ったけど、私はかなりお疲れで、立って休憩、風強いです。そろそろ終了間近ですが、みくりが池の向こうに見える大日連山の写真を撮るべく室堂平の雪原へ突撃。道じゃない所を歩いたのと、15時をまわって熱で雪が融けており、5cmほど沈み歩き難い・・・。カンジキを履くと更に疲れそうなので、アイゼンだけで力ずくで歩く。
みくりが池と大日連山(写真:2015年4月18日15時10分撮影)
みくりが池の南側を歩きながら、パチリパチリ。夏道の散策道に沿って、室堂ターミナルに向かう、15時38分に室堂ターミナル着、ターミナル内は観光客で大混雑。GWは大変なことになりそうです。で、当初予定では最終バスの予定でしたが、今回は晴天に恵まれ山写真も満足、雷鳥は大満足だったので、これにて終了。美女平行きの高原バスは16時08分に出発。バスの中では、SKさん爆睡。美女平駅に着くと、これまた大混雑、ケーブルカーの整理券を配っており「1時間待ちです~」とのこと。
ケーブルカーは、30分待ちで乗ることが出来ました。室堂でも服装そのままだったので、トッテモ暑い・・・。無事、立山駅到着。
おしまい、長い駄文を読んでいただき、ありがとうございました。
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