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対戦車ヘリコプター AH-1S コブラ
AH-1S(愛称:コブラ)は、陸上自衛隊が装備している対戦車ヘリコプターです。1960年代中頃にUH-1をベースとしてアメリカ合衆国のベル・ヘリコプター・テキストロン社(当時)が開発した世界初の本格的な攻撃ヘリコプターです。1966年に「AH-1G ヒューイコブラ」としてアメリカ陸軍に制式採用され、1967年9月には実戦に投入されています。日本では、昭和54年度(1979年)予算と昭和55年度(1980年)予算でそれぞれ配備され、昭和57年度(1982年)予算からは本格的調達が始まり、7機目から富士重工業(エンジンは川崎重工業)によってライセンス生産が始まり、2000年(平成12年)12月14日までに90機が生産されました。陸上自衛隊は2012年3月末時点でAH-1Sを73機保有しています。
このAH-1S コブラの特徴は、非常にスリムな胴体と、搭乗員(射撃手と操縦手の2人)をタンデムに配置した事です。これによって前面面積がベース機(UH-1)の約三割にまで減少され、速度の大幅な増大と低視認性がもたらされました。機首下面のターレット(Turret = 元々は「ヨーロッパの城郭建築物などに見られる円筒形の小塔」を指す言葉、軍用機などでは「回転式銃座」の意)には機関砲を搭載しています。胴体中央部のスタブ・ウイング(Stub wings、短翼)には4ヶ所のパイロンがあり、ロケット弾ポッド・TOW対戦車ミサイル等の兵装を装備することが可能です。
AH-1S コブラ(写真:2012年8月26日 クロスランドおやべ ヘリコプター&防災フェスティバルにて撮影)
機体番号 73434 (JG-3434):中部方面航空隊 第5対戦車ヘリコプター隊(明野駐屯地 = 三重県伊勢市小俣町明野)
名称:AH-1S コブラ
種別:対戦車ヘリコプター
乗員:前席に射撃手、後席の操縦士の計2名
全長:17.44メートル(胴体全長13.59メートル)
胴体幅:3.28メートル
全高:4.19メートル
主回転翼直径:13.41メートル
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自重:3,076kg(最大重量 4,536kg)
エンジン:ライカミングT53-K-703(1,485shp)×1基
超過禁止速度(最高速度):315km/h
巡航速度:228km/h
実用上昇限度:3,960メートル
航続距離:456キロメートル
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武装:
開発と製作:ベル・エアクラフト社(現在のベル・ヘリコプター・テキストロン社)が世界初の攻撃ヘリコプターとして開発(初飛行1965年)。日本では、富士重工業(エンジンは川崎重工業)が2000年までライセンス生産。
小松基地・航空祭で地上展示されるAH-1S コブラ(写真:2009年11月1日撮影)
浜松基地・航空祭で飛行展示を行なうAH-1S
AH-1S コブラの詳細写真
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