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OH-1(観測ヘリコプター)
OH-1は、川崎重工業によって製造された陸上自衛隊の観測ヘリコプター(偵察機)で、日本領土に侵攻上陸した敵を低空から偵察し、地上攻撃部隊や戦闘ヘリコプター部隊に最新の情報を提供し、戦術支援することを目的とした機体です。1992年(平成4年)に計画が始まり、川崎重工業を主体として開発が行なわれ、1996年(平成8年)8月6日に初飛行、1997年(平成9年)に陸上自衛隊で制式採用、2000年(平成12年)に量産1号機が納入されました。
このOH-1は、OH-6D 観測ヘリコプターの後継として採用されましたが、調達コストが19億円(平成22年度)~25億円(平成20年度)と観測ヘリコプターとしてはかなり高く、当初計画では250機程度を導入する予定でしたが、平成22年度を最後に調達が打ち切られ、量産機34機+試作機4機で生産終了となりました。OH-1の後継として、OH-1をベースに「新多用途ヘリコプター」を開発することが平成24年(2012年)3月に決定(川崎重工が発注)しましたが、2012年9月にこの次期多用途ヘリコプターに関して開発・納入計画をめぐる談合(事前に防衛庁からメーカーに仕様が流れていた)が発覚し・・・となりました。
OH-1 観測ヘリコプター(写真:2012年10月21日 富山駐屯地祭にて撮影)
機体番号:32623
名称:OH-1、愛称:ニンジャ
種別:観測ヘリコプター(偵察機)
乗員:2名
全長:12.0m
全高:3.8m
主回転翼直径:11.5m、胴体幅:約1m
自重:2,500kg
全備重量:3,500kg
エンジン:三菱 TS1-M-10 ターボシャフト ×2基
出力:884shp ×2
超過禁止速度:290km/h
航続距離:550km
機体内燃料積載量:953L
武装:固定武装がないが、胴体両側の安定翼下のハードポイントを介して短射程空対空ミサイル(91式携帯地対空誘導弾(SAM-2)を搭載可能
開発と製作:主として川崎重工業が開発した純国産双発ヘリコプター(初飛行1996年)です。製造は、川崎重工業・富士重工業・三菱重工業の分担で行われています。
地上展示中のOH-1 観測ヘリコプター(写真:2014年8月23日 クロスランドおやべ ヘリコプター&防災フェスティバルにて撮影)
OH-1 観測ヘリコプター(写真:浜松基地での航空祭にて撮影)
OH-1 観測ヘリコプターの詳細写真
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